文●人材開発室 田嶋 雅代
今年は、例年に比べて更なる節電対策のため、「スーパークールビズ」が推奨されています。環境省は、これまでのクールビズより軽装化を呼びかけていますが、実際のところ、どう対応したものかとお悩みの方も多いのではないでしょうか?
【何のためのビジネススーツ?】
ビジネスにおいて服装が重要視されるのは、服装が相手やその場面に対する敬意を表す手段だからです。湿度と気温が高くなる日本の夏には不向きと言われながらも、スーツにネクタイというスタイルが一般的です。
【スーパークールビズとはカジュアルな服装?】
冷房の使用量を削減することが目的のクールビズです。脱ジャケット、脱ネクタイといった軽装となるため、結果的にカジュアルなスタイルとなる例が紹介されていますが、それが「ビジネス」上ふさわしい服装かどうかを考える必要があります。
【スーパークールビズの指標】
省庁や各企業は各々に服装規定を策定し、今年は無地のTシャツや破れていないジーンズもOKとした環境省の指標に注目が集まっています。クールビズには、節電という目標があり、服装で敬意を表すのは省略せざるを得ないという社会における統一認識の下、推奨されています。
文化的背景や年齢等によって服装のスタイルも異なるために各企業などで指標を策定していますが、それに則っていれば正解ということにもなりません。その時、その場所にふさわしい服装かをどうかに気を配りつつ、節電に協力できる服装を考えましょう。相手に敬意を表する手段は服装だけではないはずです。もう一度見直してみるいい機会かもしれません。
(監修:ビジネスマナー講師 八巻 惠子)
エールパートナーズ会計発行:成長企業のための情報誌「グローイングカンパニー」
2011年7月号(VOL 132)より
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