文●人材開発室 田嶋 雅代
同じ事を伝えるにも、肯定的で前向きな表現と、否定的な表現があります。前向きな表現とは、相手の立場や気持ちを配慮し相手を認め、できないことやマイナスの事実をプラスに言い換えた表現です。
「すみません」 より⇒ “ありがとう”
感謝の気持ちを伝える際に「申し訳ありません」「恐縮です」とも言いますが、相手はお詫びとも感謝ともつかずに受け止めることになります。お詫びの気持ちを伝えるのか、感謝の気持ちを伝えるのか、その場面を区別して言葉を選びます。
「できません」 より⇒ “〜ならばできます”
(時間が合わず)できません、(手許に資料がなく)わかりません、という場面。単に「できません」と言うのでなく、「あいにく午前中は急ぎの仕事がありお引き受けかねますが、午後一番になら可能です。」というように代替案を示します。
「悪い」 より⇒ “例えば〜はいかがでしょうか”
マイナスの事実を表す「悪い」「ダメ」という言葉には鋭利な響きがあり、ズバリ言うと言葉を発した人の想像以上に相手にショックを与えることがあります。「良くない」「今ひとつ」等の別の言葉に置き換えたり、「ご提案の内容について(このままではこちらの要望に合わないが)例えば〇〇のようになりますか?」という具合に、相手に配慮した柔らかい表現に置き換えます。
(監修:ビジネスマナー講師 八巻 惠子)
エールパートナーズ会計発行:成長企業のための情報誌「グローイングカンパニー」
2011年9月号(VOL 134)より
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