皆様ご存知のラジオ体操
小学生の夏休みと言えば、毎朝近所の公園で開催されるラジオ体操会に通って、カードにハンコを押してもらった記憶が蘇る方も多いのではないでしょうか。おそらく、読者の皆様のほとんどの方が、あの音楽を聞けば、あわせて体操できることと思います。
ところで、ラジオ体操がいつから始まったかご存知でしょうか?
ラジオ体操は、かつての逓信省簡易保険局(現在のかんぽ生命)により、国民の健康増進を目的に制定されました。昭和3年11月1日の朝7時、東京中央郵便局から、「国民保健体操」の名称で、ラジオ体操の初めての放送が行われました。以来NHKのラジオ放送により広く普及し、昭和7年にラジオ体操第二、昭和14年にラジオ体操第三の制定、昭和21年には新たにそれまでのラジオ体操を中止し、新たなラジオ体操(第一から第三)が制定されました。その後、昭和26年に現行のラジオ体操第一が、また昭和27年に現行のラジオ体操第二の放送が始まり、現在に至ります。私たちがよく知る現行のラジオ体操は三代目ということになります。

夏の風物詩、夏期巡回ラジオ体操
ラジオ体操の放送時間はNHKラジオ第一放送で毎朝6:30から6:40までの10分間。夏休み時期は、各地のラジオ体操の会場を巡回し、そこから生中継をします。
先日、住まいの近所にてこの巡回ラジオ体操会があり、見物がてら参加してみました。6:30からの中継に向け、6:00からの開催です。指導員さんの声にあわせて、軽い体操をしつつ、音声リハーサルもします。「おはようございます!」という挨拶、ラジオ体操の歌、体操中出てくる「イチ、ニ、サン、シ、ゴ、ロク、シチ、ハチ」の掛け声など、実際に参加者が声を出してみての音声チェックをして、6:30の本番を迎えます。
「全国の皆さん、会場の皆さん、そして海外でラジオをお聴きの皆さん 、おはようございます!」という指導員さんの挨拶から放送が始まり、「新しい朝が来た〜」と歌い、体操の第一、首の運動、第二と、この日の中継は無事終了。早朝にもかかわらず、1700人もの参加があったとのことでした。
ラジオ体操で健康増進
健康な人なら気軽に実践できる運動として80年以上の歴史があるラジオ体操。人間の体をまんべんなく動かすために必要な運動を組み合わせてつくられており、第一、第二それぞれ13種類の運動で構成されています。
全国ラジオ体操連盟※1によれば、これを毎日続けることで、加齢や生活の偏りなどが主な原因となる体のきしみを取り除き、人間本来がもっている機能をもとの状態に戻し、維持する効果がある、とのこと。 気軽に実践出来る運動ながら、指導のポイント※2をきちんと押さえて運動すると、なかなかカラダに効いてくる感じがします※3。
猛暑も一段落し、運動するのに良い季節が巡ってきます。気力・体力の一層の充実のために、無理のないところで始めてみるのはいかがでしょうか。
※1:NPO法人全国ラジオ体操連盟 http://www.rajio-taiso.jp/
※2:かんぽ生命:ラジオ体操の動画・図解 http://www.jp-life.japanpost.jp/aboutus/csr/radio/abt_csr_rdo_index.html
※3:実はラジオ体操第一第二を通して行ったのは久々のこと。真面目に実践した翌日、若干の筋肉痛を感じ、運動不足を反省したのと同時に、その効力も実感したのでした。
エールパートナーズ会計発行:成長企業のための情報誌「グローイングカンパニー」
2011年9月号(VOL 134)より
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