文●代表 宍戸賢輔(公認会計士・税理士・MBA)
この度の東日本大震災にて被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。 知人を通じて、被災地(宮城県名取市)の切実な状況を伝えるメールが転送されてきました。3月16日現在の様子と思われます。長文のため、誌面の都合もあり一部を抜粋し掲載いたします。
(名前)です。
心配をおかけしましたが、生きてます
健康状態は心身ともに良好です
家族も家も車も無事です
全国からのたくさんのメール、電話、本当にありがとうございました
今ある命に心より感謝しています
今、私は残された人々のこれからの命を守るために名取市の災害対策本部にいます。
被災地ではたくさんの人が死にました。
津波で家がガレキになりました。
そこから生き絶えた人間がたくさん出できます。
ガレキの山のあちこちで火災が発生しています。
車や船が横転した状態で道路だった所に転がっています。
道路が地割れしています。
ガソリンスタンドでは常に100台の車が列をなしています。
水がありません。電気がありません。ガスがありません。食糧がありません。ガソリンがありません。赤ちゃんに飲ませるミルクがありません。寒さをしのぐ毛布がありません。集団生活の感染症を防ぐ消毒液がありません。清潔なタオルもありません。
すべての物資が全く足りていません。生死に関わる病気を抱えた人の薬がありません。
市は対応に追われ、組織が機能していません。
遺体安置所で再会できても火葬場が無いため埋葬すら出来ません。
毎日毎晩余震が続き安心して眠れません。
避難所では家や家族を失った多くの人が寒さや飢えに苦しんでいます。
気温が下がると低体温症を引き起こしたり、エコノミー症候群などが発症し、医療機関が無い中、胃腸炎が流行りだし、さらにはインフルエンザが発見されました。伝染すれば、お年寄りや、栄養が取れず、免疫の弱まった人は亡くなるでしょう。
地震や津波で命が助かっても、今まさにリアルタイムでこうした事態が起きているのです。
また、福島原発の爆発により県内には絶望感が広がっています。
テレビでの過大報道に惑わされ、誤報や情報の入れ違いで被災者は生きる気力を奪われています。
***中略***
被災者の心は限界にきています。みんな怯えています。
物資も、ガスも、本当に辛いのはこれからです。そして人の心も。
そんな中、ラジオやテレビで流れる全国からよせられた被災地へのメッセージが生きる希望を与えています。
***中略***
もしあなたが被災地に連絡先のわかる方がいれば電話やメールを送り続けてください。
三日に一度や五日に一度でもかまいません。
「今日も一日頑張ってね」「笑顔が戻りますように」「応援してるよ」など、一言でもかまいません。
***中略***
とにかく、今被災地のみんなに一番必要なのは「生きる希望」なのです!
***中略***
辛くて、今日一日を乗り切れる気が持てない時があります。それでも全国からのメッセージを見ると「まだ見捨てられてない」「応援してくれる人がいる」と思えるのです。
***中略***
どうか出来るだけたくさんの知り合いに伝えてください。
被災地にエールを送り続けてください。
被災者に希望を送り続けてください。
本当に本当にお願いします。
***中略***
私の町、名取市閖上の今です。
壊滅的な被害をうけた町の一つです。
動画は私の知り合いが昨日アップしました。
報道クルーが撮影したものではないのでテレビではうつらないと思います。
是非、見てください。
これが、目の前で起こっていることの全てです。
***中略***
http://www.youtube.com/watch?v=A-lBQe4NqPY&feature=youtube_gdata_player
今、何ができるか?思い悩んでいた私も、早速、被災地の方々にエールを送り始めることにします。
エールパートナーズ会計発行:成長企業のための情報誌「グローイングカンパニー」
2011年4月号(VOL 129)より
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