文●人材開発室 田嶋 雅代
ビジネスでもプライベートでも携帯電話は手放せないアイテムです。いつでもどこでも通話できる便利さゆえに、自分にばかり都合のよい使い方をしていないでしょうか?
■そこは電話に出てもよい場所ですか?
電話がかかってきたからといって、その場で通話を始めてよいでしょうか。例えば、打ち合わせの席で打ち合わせに関係ない人からの電話に出るのは目の前の人に失礼になります。状況や優先順位を見極めて対応し、急ぎの用でやむを得ず電話に出る場合には、目の前の人に「失礼します」と一言断りを入れた上で、席をはずし廊下やビルの外など周囲に迷惑にならない場所を選びましょう。
■その場所で話してよい内容ですか?
外出先での通話の様子は思いのほか周囲の人に聞かれています。会社名などの固有名称を安易に出すことはもちろん、商談の金額などを話すのは機密漏洩につながる恐れもあります。第三者が多くいるような場所では込み入った話をすることは控え、要件は手短に話すようにしましょう。
訪問先や、移動中の電車の中などでは、マナーモードにして着信音が鳴り響くことがないようにする、病院など電源を切る必要あるところでは電源を切るという配慮は忘れずに。また、携帯電話で話す声は大きくなりがちで、周囲にも響きます。声の大きさにも気を配りましょう。
(監修:ビジネスマナー講師 八巻 惠子)