文●人材開発室 田嶋 雅代
メールの宛先にはTO、CC、BCCがあります。そのメールの目的や意図によって宛先を使い分けますが、適切な使い分けができているでしょうか。
互いに知合いではない取引先A、B、C様へ、お知らせメールを送る場合。
× TOにA様、B様、C様のアドレス。自分以外にも同じメールが送られていることが一目瞭然。もともと知合いでないA様/B様/C様の場合は、メールアドレスが表示される形で送信するのは好ましくありません。
○ TOに自分、BCCにA様、B様、C様のアドレス。A様/B様/C様それぞれ個別にメールが届いたように見えます。誤解を避けるために、一斉同報とする場合には、文頭にその旨をお断りしましょう。
取引先D様からのメールに返信する場合。
○ TOにD様のアドレス。もちろん正解です。
◎ TOにD様のアドレス、CCに上司(場合によってはBCCに社内関係者)。アドレスが表示されるCCに上司のアドレスを入れることで、D様へは上司も了解している旨を伝えることができ、上司とも情報共有が可能。

TOはメールを送りたい当事者宛、受信者にメールアドレスが表示されます。CC(カーボンコピー)は当事者以外にその情報を共有したい相手で、受信者にメールアドレスが表示されます。BCC(ブラインドカーボンコピー)は、受信者にメールアドレスが表示されないため、情報を共有したいけれども、同報の際にプライバシーを守りたい相手、あるいは当事者には知らせずに同報したい相手宛に。時と場合に合わせて使い分けましょう。
(監修:ビジネスマナー講師 八巻 惠子)
エールパートナーズ会計発行:成長企業のための情報誌「グローイングカンパニー」
2010年11月号(VOL 124)より
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