文●代表 宍戸賢輔(公認会計士・税理士・MBA)
■ アイフォンを買いました
弊社で毎月開催される社長会(勉強会)で触発され、iPhone(以下:アイフォン)を手に入れてから、ほぼ一ヶ月が経ちます※1。今回は、アイフォンの特長や利用方法についてご報告したいと思います。
■ 特長:アイフォンのここが生かせる
購入するまでは、音楽(iPod)に携帯電話と小型パソコンが付いた程度に想像していたアイフォンでしたが、完全に予想を裏切られてしまいました。
第一の特長は、操作感覚と反応の良さでしょう。
タッチパネル画面を指で触れて操作しますが、指でのタッチという日常的なことは、経験的・直観的であり、何の技能も要さずに、アイフォンを身近なものにしてくれました。これがパソコンとの決定的な違いではないでしょうか。
次に、その展開スピードの速さです。
例えば、メールを見て、そこに添付されているファイルを開きチェックする。そして、メールに戻り、そこに書いてあるウェブ・アドレスをタッチして、ウェブを表示させたり、その住所からマップを起動させて、経路を検索したりという事が、ストレスない高速でできます。(その間、音楽を聴くこともできます。)
三番目は、大容量という事です。
電子書籍で「夏目漱石」の全集を(著作権フリー)でダウンロードしました。もし本棚に並べるとなると相当な量になりますが、アイフォンのメモリーでは、本当にわずかな増加でしかありませんでした。
■ ここを変えます
こうしたアイフォンの機能と機動性に着目して、私のアイフォンは、全社利用を前提に開発している関係で、次のような状況です。
(1)専門アプリ※2・辞書等の搭載
まず、スタッフが必要とする税務・ファイナンス関連アプリや辞書等を搭載。また、関係するウェブサイトも検索できるようにブックマークとして組み込みました。
(2)スケジュールとアドレス管理
従来は、社内のシステムでスケジュール管理やアドレス管理を行っていましたが、現在は外からでも、アイフォンを使って容易にスケジュールやアドレス変更・登録が行えるようになりました。
(3)メール、インターネット環境
メールは、社内で使うパソコンと同等以上の環境を設定しました。例えば、大容量のデータをクラウド・コンピューティングして、出張先からでも容易にチェックを行う事が出来ます。
今後は、テストをし、運用規則を定めた後に、全社に展開する予定です。
■ 中高年向き
実は、こうした状況を社員に説明をしたとき、私は「時代がやっと、僕に追いついてきた」と言いました。中には勘違いをして、僕の先見性を自慢したと思った社員がいたようですが、その真意は、「漸く中高年が、感覚で使えるパソコンが出てきた」と言いたかったのです。
中高年のみなさん、是非お試しください※3。
※1: この間、更に数台のアイフォンを開発用として購入しました。
※2: アプリケーションソフト。表計算や税務計算ソフトなどを指します。
※3:アイフォンの最大の欠点は、小さな画面と入力の手間でしょう。しかし、後継機種として大画面のiPadが、もうじきに日本に上陸します。
エールパートナーズ会計発行:成長企業のための情報誌「グローイングカンパニー」
2010年5月号(VOL 118)より
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