文●人材開発室 田嶋 雅代
メール全盛の時代においても、正式な文書には封書を用います。中に入れる文書も重要ですが、外見の体裁も注意が必要です。
どんな場面でどの封筒を使いますか?
①白縦長の和封筒
二重…中の文書の文字が透けて見えることがないため改まった文書に用います。
一重…通常の文書のほか、特に不幸が重なることを避ける意味で弔事に関する文書に用います。
②茶封筒
社外文書の中でも請求書や領収書など、特に事務的な文書に用います。
③洋封筒
役員の就任挨拶等儀礼的な文書に用います。
慶事の場合はふたが右から重なり、弔辞の場合はふたが左から重なります。これに伴い差出人住所氏名の位置も変わりますので注意が必要です。
封筒の外脇付けを使っていますか?
①親展
(朱書き)宛先に示された本人以外の開封の禁止を意味します。
「親しみを込めて」という意味ではありませんので念のため。
②重要
(朱書き)そのまま、重要な文書であることを意味します。
③至急
届いたらすぐ開封してほしい文書であることを意味します。
④○△在中
「請求書在中」、等のように内容物を明記します。
文書を郵送する機会は減ったものの、送る際にはより重要な改まった場面であることが多くなったと言えます。送付先に失礼がないように気を配りたいものです。(監修:ビジネスマナー講師 八巻 惠子)
エールパートナーズ会計発行:成長企業のための情報誌「グローイングカンパニー」
2010年3月号(VOL 116)より
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