文●代表 宍戸賢輔(公認会計士・税理士・MBA)
今回は趣向を変えて、ゴルフの新ペリアについて、穴田凸平氏に聞いてみました。
■ 新ペリアとは
ケン:ゴルフの時、使われる新ペリアとは、何のことですか?
凸平:新ペリアちゅうのは、ハンデ(ハンディ・キャップ)の算定のしがただ。
どんなスポーツでもふんだげんちょも、うんめーのやへだなのがいっぺした。
ゴルフん時は、テキトーにハンデつけで、うんめのも、へだなのも、一緒にゴルフやっぺというごどやれ。
いっぺい(たくさん)の人が集まるコンペで、一番使わっちんのが「新ペリア」だ。
■ 具体的な計算方法
ケン:どのようにしてハンディを計算するのでしょうか?
凸平:あのほれ、アウト9ホールとイン9ホールの18ホールのうちよ、ハンデ計算でよ、アウト、インから、6(ホール)ずつよ、みんなには、内緒で選ばっちんだ。
みんなには内緒にされっから、「隠しホール」って呼ばっちんだ。
たとえで説明すっか、甲と乙のスコアがこんなだったとすっと(1番から9番までのスコアが以下のようだったとします)。
※但し、スコアは、パーからいくつオーバーしているかを書いています。
1番パー4はな、甲が5打でよ、乙が4打のパーであがったわけだ。
〇があっぺな。2,3,4,6,8ど9(番)が、その「隠しホール」だったとすっか。
そうすっとよ、アウトの9ホールは、甲、乙ども9オーバーだったのによ、新ペリアのハンデ計算すっと、次のようになっちまうんだ。
※解説は標準語に直しています。
計算式は、次のように要約できます。
計算式:
隠しホールのオーバー数 ×1.5×80%
= 〃 ×1.2
となります。
甲のハンディ計算 6×1.2=7.2
乙のハンディ計算 9×1.2=10.8
凸平:なんと乙の方がよ、3.6(10.8―7.2)も多く、ハンデを貰っちまうんだな。
しめいがら(結論的に)いえば、隠しホールでいっぺい叩いて、そんじゃねどこでは、うまくあがっとよ、いっぺいハンデが貰えるってこどになんだ。わがったが!
■ 優勝を狙う
ケン:では優勝するには、隠しホールでは数多くたたくのがコツですかね?
凸平:しめいがらいえば、ふんだげんちょもよ、問題があっぺな、まずよ、隠しホールが分んねぇべな。つに(次)によ、そんなにうまぐ(上手く)合わせれる(調整できる)力がもともとあんのが、ちゅう二つの問題やれ。
だけんども、おれの経験からすっと、攻めで、適当にみだっち(乱れて)、80から90の奴が優勝してんな。
ケン:大変参考になりました。本日は、ありがとうございました。
弊社発行:成長企業のための情報誌「グローイングカンパニー」
2009年9月号(VOL 110)より
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