納税額の算出が遅い、ということは、会社の資金繰りの大変さを無視しているようなものです。大きく分けて以下の2点の問題点があります。
1.納税資金の問題
まずは、納税資金自体の問題です。たとえば、申告期限間近になって、「明日、納付期限です。納税額は8000万円です。」と言われて「ハイ、わかりました。」と言える会社はそうはありません。しかし、現実には、本当に納付期限ギリギリまで何のアナウンスもしない(できない?)会計事務所もあるようです。経営者の資金繰りの大変さを理解していないとしか言いようがありません。
当社では、申告月ではなく、決算月前の決算打合せ時から、決算予想数値を基に納税概算額をアナウンスするようにしています。
2.納税額と資金調達
また、納税額自体、会社の資金調達力に大きく影響する項目であることの認識も重要です。金融機関等(保証協会を含む)が、御社の決算書を評価する場合に、どれくらいの利益ができているのか、どれくらい税金を納めているのか、未納の税金はないのかなどもチェックされます。
そのため、当社では、特に資金調達が必要な場合には、決算月前からの決算打合せを重要視し、必要資金の調達をできるだけスムーズにできるような決算を組むべく、対策を提案いたします。
「納税金額の算出が遅い」ということは、その時の納税資金自体の問題だけではなく、その後の資金調達にも大きな影響を及ぼすという認識のもと、当社では、事前アナウンス及び対策を行っております。